松川浦・大洲の干潟観察会(2024/09/29)
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- はぜっ子倶楽部の活動記録
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2月に開催予定だった恒例の三田村塾報告会が、コロナ禍で3月28日に延期開催されました。
今回の発表者は6名、三田村敏正先生の「ウシガエル駆除作戦」、平澤桂先生の「新種のゲンゴロウ発見」、吉井重行先生の「福島県のゲンゴロウ」、林佳瑞(かずい)君の環境大臣賞受賞ニュース、和気皓生(わきひろき)君の県理科展特選の「昆虫だいすき」、そして高木和紀子さんの「丸森の森の野生動物」についての発表でした。
三田村先生は「5年目に入ったウシガエルの駆除作戦だが、個体の減少は認められるものの、まだ絶滅したとはいえないので引き続き作戦を継続していく」との発表がありました。
次に、「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』チャレンジアワード」の中学生部門で最優秀賞の環境大臣賞を受賞した林君の作文「里山モデル福島への道」の発表。林君は福島県立ふたば未来学園中学校の2年生ではぜっ子倶楽部の会員。素晴らしい賞の受賞を同じ会員として誇りに思いました。
また、はぜっ子会員の小学3年生皓生君は、福島県小学校理科作品展で特選となった「昆虫だいすき」について。イラストや写真を多用した楽しげな調査報告書を使い、小学生ながら堂々としたプレゼンでした。
おめでた続きは、平澤先生が2020年12月に川内村の平伏沼(へぶすぬま)で発見し、新種として登録された「ヒラサワツブゲンゴロウ」について。新種に自分の名前を付けることは、専門家らの間では賛否あるらしいですが、そんなお話も面白く伺いました。「新種は意外と身近にいるかもしれないので、何か違うと思ったら専門家に連絡してみよう」とのエールも頂きました。
続いての登場は、吉井先生の福島県内で“採って撮った”45種類の「ゲンゴロウ」の見分け方の話。会場に持ち込まれた6㎜しかない実物や標本、お手製のハンドブックも見ものでした。図説にもない昆虫を追い求めるその執念には、脱帽です!
その他、高木和さんは、自宅周辺に集まるカモシカや昆虫、さらには中川邦広さんのセンサーカメラによるアカネズミの動画など盛りだくさんの興味深い報告会でした。発表者の皆さんのまるで少年のように(少年も2名おりますが)昆虫ワールドを語る姿に、参加者も目を輝かせて聞き入り、質問をぶつけ、閉館時間まで予定時刻を大幅に延長して存分に楽しみました。
【里山モデル福島への道】
【エサキアメンボ ①】
【エサキアメンボ ②】
【吉井先生/採って撮った水生昆虫(表紙のみ)】
2020年11月7日(土)
4年前に始まった宇多川探検もいよいよ最後だ。
お堀の水は3つのルートをたどって松川浦に達する。1つは中村第一小学校グラウンドの地下を通り宇多川に流れるルート。2つ目は市役所南西角側から一部地下を通り大町と宇多川町の間から興仁寺の裏を流れ、角田公園東に抜けて小泉川に流れ出るルート。3つ目は北外堀の柳橋から流れ出るルートで、これは柳橋で二つに分かれ、一つは一部地下を通り相馬駅南側の線路下を抜け、法務局西側を流れるルート。もう一つは柳橋から一部地下となって人家の下を流れ、駅北側の線路下をくぐり抜け、法務局西側で駅南側のルートと合流し、さらに角田公園東側で2つ目の流れと合流しながら小泉川に注ぎ、松川浦に達するルート。
今回の探検は3つ目のルートをたどった。参加者は11名、青空のもと法務局横の広場を8時40分に出発、先ずは柳橋まで流れを溯る。柳橋からはいよいよお堀から流れ出る水の観察のはずが、水路は地下にもぐっているため人家の横などの隙間で流れを確認したり、地上に現れた水路をまたぐ建物などを見たりとワイワイガヤガヤの探検が続く。相馬駅北側の線路下の流れを見たあと一旦出発地に戻り、駅南側からの流れとの合流を確認してから水路に沿って東に歩き、角田公園で小休止。
相馬東高校横からは右に水路、左に小泉川を見ながら小泉川の堤防をドンドン東に進む。工事の関係で途中宇多川の堤防を歩くなどしながら百閒橋手前で小泉川に戻ると、東高校横からの水路が小泉川に繋がっていた。
宇多川から取り入れたお堀の水が、小泉川に流れ出る場所を確認した瞬間だった。
お堀の水とはここで別れ、後はゴミ拾いだ。百閒橋を渡って宇多川右岸へ。ペットボトルなどのプラスチックゴミの何と多いことか。新設したサケの簗場を眺めながら宇多川河口の松川浦に到着、宇多川探検のゴールだ。
宇多川の源流探検から4年、源流の美しい自然と歴史ロマン、中流での先人の知恵と勇気と想像を絶する努力、江戸時代を通じてお城を守ったお堀の水、そして城下の生活や田畑を潤した宇多川の水が松川浦に流れ込む探検が終わりました。
これまでに参加された延べ61名の皆さん、お疲れ様でした。
【歩行ルート/イラストマップ】
【歩行ルート図-1(出発地~柳橋~相馬東高校)】
【歩行ルート図-2(東高校~松川浦ゴール)】
【歩行ルート写真(ルート図の①~⑫)】
2020年10月24日(土) 9:00~11:00
秋晴れのもと小学生から昔の青年男女までの老若男女13名が参加し、希望の森の草取りとグラウンド湿地周辺のゴミを拾いました。
昨年は豪雨災害で草取りが中止となったため、2年ぶりの草取りです。取り除くのは外来種の草だけで、在来種の草はそのまま残すのが基本。
2年ぶりの草取りに皆さん張りきったためか、草の発育が悪かったのか、1時間ほどで草取り作業は終わりました。
山砂に植えてある黒松は有機質が不足して生長が悪いため、台風で流れ着いた稲わらを譲り受け2月に樹間に漉き込んだせいか、緑の元気な松が多く見られました。
その後、グラウンド湿地に移動しゴミ拾い。プラスチックのゴミの多さにビックリ。約1時間で持参したゴミ袋がなくなりゴミ拾いを終了しました。
参加者の皆さん、お疲れさまでした。