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カテゴリ:はぜっ子倶楽部の活動記録

松川浦 大洲海岸の植物調査

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【大洲海岸植物調査観察会】

8月24日(土)9時前、青空の下では脳の活動も停止しそうな暑さなの中、講師の先生、杏林大学関係者、はぜっ子倶楽部会員など総勢21名が鵜の尾岬の駐車場に集合した。

東日本大震災からの復興事業の中で、大洲海岸すべてを外部から搬入した山砂にクロマツを植林してしまうのではなく、人工林ができる以前の塩生湿地の姿をとどめ、松川浦の自然を保てるような区域を少しでも確保しようと、行政機関、専門家、自然保護団体などが協力した結果、大洲海岸の一部に自然保護区域が誕生した。

今日は、その自然保護区域の植物や干潟の底生動物が震災後どのように再生しているのか、調査・観察を行ったので報告します。

講師として植物関係が黒沢高秀先生(福島大学)、底生動物が鈴木孝男先生(元東北大学大学院)に協力して頂いた。また、杏林大学から古本ゼミの学生6名、指導教官2名が参加した。なお、古本ゼミは観光資源を学ぶゼミで、今回は相馬市の観光資源をテーマにした研究のため相馬に滞在していたとのこと。

講師の先生から調査域の実情や留意事項等の説明のあと、駐車場から車で磯部漁港近くの干潟に移動し調査を開始した。

植林地と湿地の境界は緩やかな移行帯になるよう土盛りされ、干潟に入る手前の塩生湿地では、アシハラガニ、チゴガニ、ホソウミニナなどの底生動物の出迎えだ。さらにハママツナ(福島県絶滅危惧Ⅱ類)、ハマサジ(同絶滅危惧ⅠB類)、シバナ(同絶滅危惧ⅠB類)が生育し、干潟に踏み入ると何と嬉しいことにメダカ(同絶滅危惧ⅠB類)が泳いでいた。以前の松川浦の姿を取り戻しつつあるようで嬉しくなった。

鈴木先生から、底生動物が行う海水の浄化作用について説明を受けながら、自然環境の重要性を改めて認識した。残念なのは、干潟や湿地に入り込んでいるゴミだ。参加者で炎天下の中ゴミ拾いをしたが、短時間では拾いきれないゴミの多さにはため息だ。

他の干潟や震災前の水路が残る場所なども見て回った。水路を覆うオオクグ、ハママツナの群生、また別の干潟ではハママツナの群落をカニが食い荒らしたり、そのカニを大量に鳥が食べた痕跡があったりと、熾烈な生存競争の末、また新たな生態系が築かれていくのだろうと想像された。今後の自然復活に希望の持てた半日だった。



〔参加者からの感想文はこちら〕

黒沢先生の説明を聞く参加者
〔黒沢先生の説明を聞く参加者〕

ハママツナ(福島県絶滅危惧Ⅱ類))
〔ハママツナ(福島県絶滅危惧Ⅱ類)

ハマサジ(福島県絶滅危惧ⅠB類)
〔ハマサジ(福島県絶滅危惧ⅠB類)

シバナ(福島県絶滅危惧ⅠB類)
〔シバナ(福島県絶滅危惧ⅠB類)

メダカ
〔メダカ(福島県絶滅危惧ⅠB類)

ホソウミニナ
〔ホソウミニナ〕


鈴木先生の説明を聞く参加者
〔鈴木先生の説明を聞く参加者〕

集めたゴミ
〔集めたゴミ〕

ハママツナの群落
〔ハママツナの群落〕



宇多川探険 第3弾 城下町の水路

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【宇多川探険第3弾報告】


宇多川探検第3弾は「城下町の水路」をテーマに、宇多川の水がお城を護るお堀にどのような水路を通って流れてきてお堀を満たし、街中を流れ、人々の暮らしに関わっていたのかを見て回った。
 

61日、スポーツアリーナそうま駐車場に集合、新妻代表挨拶のあと830分、中堀に沿って歩き出した。お堀からの排水口を確認しながら中橋(清水橋と宇多川橋の間になる橋)を渡り、宇多川右岸(南側)の堤防道路では空き缶などのゴミを拾いながら上流に向かった。
 

10時少し前に宇多川からの取水口がある岩淵に到着、急な鉄梯子を河岸に降りて、岩をくり貫いて掘った水路を見学した。堀に水を引く重要性と先人の苦労に感動した。
 

小休止後、地下を流れる水路(暗渠水路)や地上に現れる水路(開渠水路)、愛宕取水口、内堀と泣面堀(なきつらぼり)分岐水門などを見ながらお堀につながる水路を探検した。
 

探検に参加した皆さんは健脚の方が多く、予定よりも早く1120分には中村城本丸跡に着いた。昼食をとり、1205分再び歩き始め、内堀、蓮池、外堀などを見学し1240分、アリーナ駐車場に戻った。(詳細は歩行ルート図を参照)
 

参加者は18名、歩行距離は約7キロメートル、暑くもなく歩きやすい天候に恵まれた有意義な半日でした。
 

なお、当日はほぼ同じ時間帯に「第8回みちのく潮風トレイルと第39回市民歩け歩け大会」が市内で開催されたため、出発時の混雑が予想されましたが、宇多川を挟んで両側の道路を歩いたため混乱はありませんでした。


【歩行ルート図】
【中村城とお堀】
【宇多川の水とお堀/イラスト】
【中村城下町名(水路)図】
【感想文】


(皆さん お疲れ様でした。)

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〔大手門内側〕

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〔宇多川右岸堤防道路〕

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〔宇多川河川敷で集合写真〕

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〔集めたゴミは車で持ち帰り〕

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〔岩淵の取水口/水路入口と水門〕

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〔水路内部〕

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〔旧115号脇の暗渠水路の補修用開渠部分(水深約30cm)〕

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〔愛宕取水口水門〕

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〔内堀と泣面堀分岐水門/右は内堀へ、左は泣面掘へ〕

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〔相馬神社(中村城本丸跡)で昼食〕

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〔相馬神社集合写真〕

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〔中堀から北堀へ〕

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〔解散〕


2019 ウシガエルさん さよなら作戦はじまる

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【ウシガエル駆除活動開始】

 

松川浦のウシガエル駆除を始めて4年目、今年も駆除活動がはじまりました。

47日(日)、松川浦大橋下の駐車場に三田村先生をはじめとして、はぜっ子倶楽部会員など14名が参集しました。

参加者は胴長や長靴に履き替え調査場所に移動し、ウシガエル捕獲用のワナ(アナゴ漁用の網)をいつものように設置しました。

この日は干潮で、調査地点の南側に小さな干潟が現れ、水生動物の観察をすることも出来ました。

捕獲網設置後には、近くの公園で会員の方が用意したコーヒーなどをいただきながら、福島の昆虫に関する今後のイベントなどを三田村先生から情報提供していただきました。

〔活動の様子〕

①-集合
〔松川浦大橋下駐車場に参集〕

②-網の準備
〔捕獲網に調査中ラベルと浮を設置〕

③-調査中ラベル設置
〔調査中ラベル〕

④-浮輪を入れる
〔網の設置〕 (ペットボトルの浮を入れてある)

⑤-捕獲網設置
〔捕獲網の設置〕

⑥-水生昆虫調査
〔水生昆虫の生息調査〕

⑦-ネアカヨシヤンマの幼虫
〔ネアカヨシヤンマの幼虫(ヤゴ)〕

⑧-干潟で調査
〔干潟での水生動物調査〕






2019年3月の行事報告

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【ウシガエル駆除活動報告講演】

 東日本大震災後の2015(平成27)年、松川浦の池にウシガエルの生息が発見されました。外来種のウシガエルは大食で、在来種の水生昆虫やトンボの幼虫などを餌にしているため、ウシガエルを駆除しようと福島虫の会の三田村先生が立ち上がりました。

松川浦の自然を守る活動をしている「はぜっ子倶楽部」は2016年の駆除作業開始時からこの活動に協力しています。

三田村先生には、昨年2月の報告会に続き今年も過去3年間のデータを基に駆除活動状況を講演いただきました。

講演会は33日(日)1330分から、はまなす館(相馬市総合福祉センター)2階会議室で開催されました。

今回は、先生の講演の他に、ウシガエル駆除活動に参加している小中学生や会員の昆虫標本、作文や絵の授賞作品の発表もありました。

三田村先生の報告により、罠に入るウシガエルは極端に減っており、水生昆虫は少しずつ増えていることがわかりました。

また、今年も4月から罠かけが始まります。ご興味のある方はどうぞ活動にご参加ください。


〔講演資料〕

講演スライド(P1)
〔駆除作戦〕

講演スライド(P2)
〔ウシガエル生息調査地点〕

講演スライド(P3)
〔捕獲数の年次変化〕

講演スライド(P4)
〔水生昆虫〕

講演スライド(P5)
〔マツモムシの年次変化〕

講演スライド(P6)
〔ウシガエル駆除とマツモムシ個体数の推移〕

講演スライド(P7)

〔コオイムシの年次変化〕

講演スライド(P8)
〔ウシガエル駆除とコオイムシ個体数の推移〕 (右下は2018年)

講演スライド(P9)
〔マツモムシ発生数の年次変化〕

講演スライド(P10)
〔コオイムシ発生数の年次変化〕

講演スライド(P11)
〔ウシガエル駆除の効果〕

講演スライド(P12)
〔2019年の調査予定〕





松川浦一周ウオーキング復活

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松川浦一周ウオーキング8年ぶりに復活

 

平成301123日、松川浦をウオーキングと車で一周しました。震災前、毎年のように実施していた松川浦一周ウオーキングでしたが、平成22年の第7回松川浦一周ウオーキング以来、8年ぶりに再開することができました。

 

松川浦一周ウオークを10月に行うことが総会で決定、8月から会員有志が下調べをして“震災から8年たった現在の松川浦を陸上と舟を使って浦内から見てみよう”との趣旨で、当初1027日(土)に計画しましたが当日は雨で、しかも7時から8時にかけ雨が強まり残念ながら中止となりました。中止となった一周ウオーキングでしたが、このまま終わらせるのは残念との声がありリベンジすることになったものです。

 

1123日(金)、3連休初日の勤労感謝の日にも関わらず参加者12名が環境公園に集合、代表挨拶などがあり9時少し前にウオーキング開始しました。ウオーキング区間は環境公園から岩子の松川浦スポーツセンターまでの約9キロメートル。やや雲の多い晴れの日で気温は低かったのですが予想された風もそれほど強くなく、日の当たる場所の歩行は暖かく上着を脱ぐ人もいたほどでした。

和田漁港では知人からの差し入れがあり、和田の塩釜神社ではギンナンの独特の臭いのなか玄蕃墓碑に昔の松川浦の思いをはせ、蛇淵では会員差し入れの茶菓子で休憩しながら松川浦十二景の川添森の歌碑を確認、宇多川河口ではカモ類など多くの水鳥に出会い、晴風荘で集合写真を撮りました。

岩子の塩釜神社からの金華山遠望が叶わなかったのは残念でしたが、中洲の現況など松川浦を一望するなど、会話が弾むウオーキングでした。

スポーツセンターからは車2台に乗り磯部公民館へ、公民館で昼食をとり、寄木稲荷神社を参拝、神社前の高台から震災前とは大きく変わってしまった磯部地区の様子を確認しました。さらに、はぜっ子倶楽部と日本野鳥の会相双支部が3年前に協働で黒松を植林した松川浦希望の森で、黒松の生育状況を観察しました。黒松は順調に生育していましたが、やや肥料不足にも見えました。1430分環境公園に戻り解散しました。

以前の一周ウオーキングとは様々な点で形が変わりましたが、今の松川浦の状況を確認する良い体験となりました。

 なお、急な依頼にも関らず昼食の場を快く提供して頂いた磯部公民館の関係者の方々に、心から感謝いたします。ありがとうございました。



ウオーキングルート図(全体コース)
ウオーキングルート図(歩行コース)

資料-p1 松川浦って何
資料-p2 松川十二景
資料-p3 海苔の養殖
資料-p4 観察ポイント
資料-p5 大森山周辺
資料-p6 ホテル飛天
資料-p7 川添森・蛇淵
資料-p8 文字島・沖賀島
資料-p9 松川浦、岩子の地質
資料-p10 百石岩



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〔環境公園に集合〕

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〔ホテル飛天の寒桜〕

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〔知人からの差し入れ〕

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〔晴風荘でハイポーズ〕

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〔岩子の塩釜神社〕

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〔文字島荘裏からの松川浦〕

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〔磯部公民館で昼食〕

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〔寄木稲荷神社〕

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〔大洲松川浦ラインの堤防と鵜の尾岬〕

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〔磯部地区の現況〕

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〔松川浦希望の森〕




福島県相馬港湾建設事務所見学会(報告)

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次に、福島県相馬港湾建設事務所見学会の概要を報告します。

 

【福島県相馬港湾建設事務所見学会】

福島県相馬港湾建設事務所は原釜大津の高台にあり、3階建ての建物だ。予定より10分ほど遅れて到着したが、職員の方々は笑顔で迎えてくれた。

 2階の会議室に通され、相互挨拶のあとパンフレットを基に、事業内容の説明や相馬港の復興状況、相馬福島道路の進捗状況などについて話を伺った。

 その後、屋上に移動し太陽光パネルの下の日陰に身を寄せ、北の方に延びる相馬港、再開した海水浴場などを眺めながら、職員の説明を聞いた。海岸堤防のしくみや役割など、パネルを使った丁寧な説明に暑さも忘れ聞き入った。

屋上からは金華山や仙台市も見えるとのことだが、当日はあいにく見えなかった。なお、屋上には標高20.9メートルの標識があった。

最後に、屋上で集合写真を撮り、見学会を終了した。
                                   文責:渡辺(文)


【相馬港・松川浦漁港 渚の路】のイラストはこちら(相馬港湾建設事務所パンフレットから転載】 


港湾建設事務所
〔福島県相馬港湾建設事務所〕

挨拶と説明
〔職員の方の説明〕

説明を聞く
〔説明を聞く参加者〕

屋上~北の遠望
〔屋上から北方(LNG基地方面)を望む〕

屋上の日陰で
〔日陰に集まり説明を聞く〕

屋上での説明
〔屋上での説明〕

屋上の様子①
〔屋上の参加者(後方に標高20.9mの標識あり)

屋上の様子②
〔屋上の参加者〕

はいポーズ
〔集合写真  はいポーズ!〕


相馬LNG基地見学会(報告)

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822日(水)午後、相馬市の最高気温が35.0℃を記録した猛暑の中、16名が参加し相馬LNG基地と福島県相馬港湾建設事務所の見学会を実施しましたので、先ず相馬LNG基地見学会の概要を報告します。

 

【相馬LNG基地見学会】

参加者は4台の車に分乗し、相馬港4号埠頭地区に建設された福島県初のLNG基地に向かった。管理棟に入る前に検問所で受付をし、1335分管理棟に入った。2階の会議室に通され、相互挨拶のあとLNGタンクの建設様子やパイプライン敷設工事の様子などをDVD映像による説明を受けた。

(説明要旨)

・相馬LNG基地は、石油資源開発株式会社(JAPEX)相馬事業所の施設で、新地町に立地している。

LNGとは、天然ガスをマイナス162℃まで冷却し、液化した無色透明の液体で液化天然ガス(Liquefied Natural Gas)のこと。天然ガスの主成分はメタンで、ガスを液体にすると体積が600分の1になる。

LNGは外国から大型のLNG専用船(外航タンカー)で相馬LNG基地に運び、外航船桟橋で受け入れ、タンクに貯蔵する。

・運用中のLNGタンクは地上式では国内最大級の23万キロリットル1基。魔法瓶のような構造で直径90メートル、高さ60メートル(ジャンボジェット機を2機重ねて格納できる)。他に同規模のタンク1基を建設中。

・タンクの基礎部分は、東日本大震災級の地震や津波にも耐えるよう444本の杭を打ち込んだ。

・貯蔵したLNGを海水などで暖め天然ガス(気体の状態)に戻し熱量調整した後、岩沼で新潟・仙台間の既存パイプラインに接続するため、相馬・岩沼間に39キロメートルのパイプラインを新設し岩沼まで送っている。

・北海道にはLNG専用船(内航タンカー)で、パイプライン網が整備されていない地域にはタンクローリーでLNGを液体のまま輸送している。

・基地施設の運用状況は基地監視センターで常に監視・制御している。

 

説明の中で、阿武隈川のパイプライン埋設工事にビックリ、川底の地下にパイプラインを通すため、先ず誘導孔を開けその誘導孔にガス管を押し込んで通したとのこと。土木建築技術に驚きだ。

23の質疑応答の後、緊急時の避難場所にもなっている管理棟屋上に移動、職員の方の説明を受けながら施設全貌を見渡した。LNGタンク、建設中のタンク、燃焼塔、放散塔、配管ラック、LPGタンク、外航船桟橋など、多くの施設が見えた。配管ラックには数本のパイプが通っており、赤色のパイプは消化・散水用のパイプで水を流すパイプだそうだ。

さらに、福島ガス発電株式会社が事業主となる「福島天然ガス発電所」の建設状況も眺めることができた。このガス発電所は2020年から運転を開始する予定とのこと。

また、これら一連の事業展開で地元の雇用創出にも貢献して行くとのことだった。

暑い日だったが、変貌する相馬港の様子に驚ろかされた時間だった。
                                    文責:渡辺(文)

【見学会参加者の感想文はこちら】


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                               〔新妻代表の挨拶〕


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〔2階会議室で説明を聞く〕


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〔屋上での説明〕


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〔LNGタンクと配管ラック(右は建設中のタンク)



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〔LPGタンクと建設中のガス発電所(奥)



宇多川中流探険

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【宇多川中流探検報告】 


 松川浦に流れ込む宇多川を訪ねる旅、今年は中流を探検した。宇多川の水が人々の生活にどのように利用され生活を支えてきたか、先人の知恵と勇気と努力、そして協同の力で造った施設を訪ね、その苦労と喜びを身近なものとして感じることを体験しようと計画された。

 520日(日)830分、老若男女14名が相馬アリーナ駐車場に集合、資料配布とコース説明の後、車5台に分乗して最初の探検地「けし子(ね)沼」に向け845分出発した。


 けし子沼では探検の目的の一つでもあった「モリアオガエル」の卵塊の泡は見られなかったが、新緑の渓流と小鳥の声に心が満たされた。

 落合に移動し、宇多川と玉野川の合流点を観察。木々の葉が茂り十分な観察とは言えなかったが、何とか合流点を確認できた。


 蟹這堰(かにばいぜき)では、宇多川の水を田んぼに引くため、岩に隧道(トンネル)を彫るなどした先人の苦労に思いをはせた。次に、相馬頭首工(とうしゅこう)に移動、蟹這堰とは違って宇多川の水を農業用水に利用する現代の施設だ。

※ 頭首工:川の水をせき止め、人間の身体に例えれば手足のように分かれている農業用水路に流し込む施設の頭や首の部分にあたることから付いた名称

蟹這堰で取り入れた宇多川の水は、旧山上村の村社である滝神社の鳥居近くを流れるのでその水路を見学した。滝神社から水路を眺めながらさらに下流に進み、昨年探検した霊山と関係の深い「北畠顕家」に係わる「松母姫(まつぼひめ)」の碑を訪ね、焼香した。

老人憩の家で昼食。昼食後、崖下(憩の家から78メートル下)の両堰(もろぜき)を見学した。宇多川から取水するため、硬い岩にノミと金槌で掘った隧道を見て、想像を超える苦労と知恵に米作りに対する先人の執念を体感することができた。

両堰を造った理由や苦労などを記した頌徳碑(石碑)を見学するため山上公民館に寄り碑を確認後、近くの宇多川の河原に降り鬼淵(おにぶち)などを見学した。

※ 頌徳碑(しょうとくひ)の内容については猪俣好巳氏が「両堰物語」という小冊子にまとめられている。

最後に、宇多川に掛かっていた昔の堀坂橋(吊り橋)の塔(吊り橋のケーブルを支える柱)を見学し、1420分に解散した。

宇多川の水はほとんどが農業用水に利用されており、飲料水には利用されていない。宇多川中流の両岸に広がる山上地区の水田は川床よりかなり高いところにある。宇多川の水を稲作に利用するため、多くの知恵と苦労を重ねた先人の様子が今回の探検で確認できた。先人に感謝、感謝の一日でした。

『中流探索マップ1』
『中流探索マップ2』

『イラストマップ』

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宇多川イラストマップ


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自己紹介


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けし子沼


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蟹這堰


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相馬頭首工


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滝神社参道下の水路


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楽しい昼食


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両堰第一隧道の堰止め板と水神碑
(写真上部に水神碑が見える)


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吊り橋の支柱と磯部街道の碑
 (写真奥が支柱、手前の石が街道碑)

4月 活動報告

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「相馬の水はどこから来るの?―相馬地方広域水道企業団訪問」

 

日 時:417日(火)8451300

参加者:荒、小関、宋、新妻、杉本、渡辺

コース:相馬市民会館⇒相馬地方広域水道企業団〈相馬市大野台〉⇒真野ダム〈飯館村〉⇒相馬市民会館

 

私たちが生きていく上で欠かせない飲料水、この飲料水ができるまでの基本的な施設を調べるため相馬地方広域水道企業団を訪ねた。相馬地方広域水道企業団が飲料水として扱っている水源は5カ所で、この5カ所の水をどのように導・配水しているのか説明を受けた。5カ所というのは、宇多川に近い井戸の相馬第1水源地(表西山)、相馬第2水源地(清水)、相馬第3水源地(粟津)、相馬第5水源地(堀坂)、そして真野ダムだ。これらの水を各地の配水池を経由して、相馬市、南相馬市鹿島区、新地町に118,000の水を送っている。また浄水場の池や導水管で電気を起こす小水力発電も見学した。

その後、真野ダムに車を走らせる。折しも周囲は「山笑う」素敵な季節。総貯水量3620の重力式コンクリートダムで、ダムのすぐ下には水力発電もある。真野ダムの展望台で宗さんお手製の黄粉団子を頂き、みんな大いに談笑して帰ってきた。

お土産は「真野ダムダムカード」と、何と「大野台浄水場カード」、さらにペットボトル「そうまの銘水」(これは相馬第1水源地の水だそうだ。)もゲットしました。



①浄水場案内図

浄水場案内図


②-説明を聞く会員

説明を聞く会員


③-薬品沈殿池(背景は羽黒山)

薬品沈殿池(背景は羽黒山)



④-真野ダム

真野ダム




⑤-真野ダム堤頂(寒かった)

真野ダム堤頂(寒かった)




⑥-真野発電所

真野発電所

春! 今年もウシガエル駆除がスタート

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 2018年4月7日(土)10:00~12:00 参加者;10名

曇り空の中、松川浦の鵜の尾岬南側の湿地と池に13個のウシガエル捕獲用ワナを設置した。ワナはアナゴ漁用の網(直径30cm、長さ1m)を転用し、浮として発砲スチロールを取り付け岸辺に固定した。岸辺に沿って移動するウシガエルの習性を利用して捕獲するので、エサは必要としない。

これから晩秋まで月に1回程度ワナを点検し、捕獲したウシガエルやオタマジャクシを駆除する。今回は手網で2匹のオタマジャクシを捕獲、駆除した。冬を越した巨大なオタマジャクシだった。

震災前には鵜の尾岬にウシガエルは生息していなかったので、津波により対岸から運ばれたと考えられる。外来種のウシガエルは大食で水生昆虫やトンボの幼虫などを根こそぎ食べてしまう。絶滅危惧種のネアカヨシヤンマの幼虫やゲンゴロウを守るために、福島虫の会の三田村敏正先生と共に活動を続けている。ウシガエルが生息していなかった以前の鵜の尾岬を取り戻したい。

今年は暖かいとはいえ、胴長を履いて水につかって作業をされた皆さん、お疲れ様でした。最後は味噌汁で身体を温め、生き物よもやま話に花が咲き終了した。




捕獲ワナ
〔捕獲ワナ〕



ワナの設置
〔ワナの設置〕



捕獲作業
〔捕獲作業〕



巨大なオタマジャクシ
〔巨大なオタマジャクシ〕



お疲れ様でした
〔お疲れ様でした〕
                       




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