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2月に開催予定だった恒例の三田村塾報告会が、コロナ禍で328日に延期開催されました。

今回の発表者は6名、三田村敏正先生の「ウシガエル駆除作戦」、平澤桂先生の「新種のゲンゴロウ発見」、吉井重行先生の「福島県のゲンゴロウ」、林佳瑞(かずい)君の環境大臣賞受賞ニュース、和気皓生(わきひろき)君の県理科展特選の「昆虫だいすき」、そして高木和紀子さんの「丸森の森の野生動物」についての発表でした。 

三田村先生は「5年目に入ったウシガエルの駆除作戦だが、個体の減少は認められるものの、まだ絶滅したとはいえないので引き続き作戦を継続していく」との発表がありました。

次に、「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』チャレンジアワード」の中学生部門で最優秀賞の環境大臣賞を受賞した林君の作文「里山モデル福島への道」の発表。林君は福島県立ふたば未来学園中学校の2年生ではぜっ子倶楽部の会員。素晴らしい賞の受賞を同じ会員として誇りに思いました。

また、はぜっ子会員の小学3年生皓生君は、福島県小学校理科作品展で特選となった「昆虫だいすき」について。イラストや写真を多用した楽しげな調査報告書を使い、小学生ながら堂々としたプレゼンでした。

おめでた続きは、平澤先生が202012月に川内村の平伏沼(へぶすぬま)で発見し、新種として登録された「ヒラサワツブゲンゴロウ」について。新種に自分の名前を付けることは、専門家らの間では賛否あるらしいですが、そんなお話も面白く伺いました。「新種は意外と身近にいるかもしれないので、何か違うと思ったら専門家に連絡してみよう」とのエールも頂きました。

続いての登場は、吉井先生の福島県内で“採って撮った”45種類の「ゲンゴロウ」の見分け方の話。会場に持ち込まれた6㎜しかない実物や標本、お手製のハンドブックも見ものでした。図説にもない昆虫を追い求めるその執念には、脱帽です!

その他、高木和さんは、自宅周辺に集まるカモシカや昆虫、さらには中川邦広さんのセンサーカメラによるアカネズミの動画など盛りだくさんの興味深い報告会でした。発表者の皆さんのまるで少年のように(少年も2名おりますが)昆虫ワールドを語る姿に、参加者も目を輝かせて聞き入り、質問をぶつけ、閉館時間まで予定時刻を大幅に延長して存分に楽しみました。

【里山モデル福島への道】
【エサキアメンボ ①】
【エサキアメンボ ②】
【吉井先生/採って撮った水生昆虫(表紙のみ)】

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〔三田村先生発表/ウシガエル駆除作戦〕

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〔ウシガエル捕獲数の推移〕

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〔マツモムシの発生数の変化〕

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〔コオイムシ発生数の変化〕

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〔キタミズカメムシ〕

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〔ババアメンボ〕

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〔エサキアメンボ〕

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〔ウシガエル駆除作戦の結果〕

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〔林君の発表〕

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〔新妻代表から記念品贈呈〕

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〔皓生君の発表〕

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〔昆虫だいすき〕

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〔昆虫だいすき/調査報告書〕

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〔昆虫だいすき/調査報告書〕

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〔平澤先生の発表〕

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〔新種のヒラサワツブゲンゴロウ〕

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〔高木和さんの発表〕

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〔センサーカメラが捉えたアカネズミ〕