第5回ヒヌマイトトンボ観察会

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約15名の参加で今年も沢山のヒヌマイトトンボを観察できました。例年より足場が柔らかで歩きにく状態だったので、木材で歩道を作り、竹竿を立てて補助としスムーズに湿地に入れる工夫をしました。

しかし、今年の湿地はいつものヨシ、フトイ、ウクアガラなどの野草が枯れたままの状態なのは驚きでした。幸いヒヌマイトトンボの数は例年と大差がなかったのですが、特にヨシの陰に身を潜めて外敵から身を守るのがヒヌマイトトンボと言われているだけに、来年に向けての繁殖が懸念されます。
 
ビデオ撮影も入りました
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用意した木製歩道
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ヒヌマイトトンボ♀
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ヒヌマイトトンボ♂
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孵化して間もないトンボ
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交尾中
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草が枯れたままの湿地
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第33回宇多川・小泉川水質調査と河川清掃

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今回の特徴:
①CODが軒並みいつもより高く8ppmか上回る。昨年同時期確認したように、水田からの流水の可能性が高い。
②小泉川合流点の南側支流で、川底の小石の色が黒ずんでいるのに気がついた。
③その近くのダイユーエイト近辺では自転車の放棄があった。

左は黒い石、右は他の支流の石
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黒い石を割ってみた。表面変色。
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投げ捨てられた自転車
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磯と干潟の生物観察

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相馬海浜自然の家と合同で実施しました。
総数約150名が参加し、鵜ノ尾崎駐車場前の入り江干潟で実施しました。
小学生が中心のAコース(約140名)と金谷弦先生(かなやげん:国立環境研究所 特別研究員)の指導で観察するBコース(はぜっ子倶楽部8名参加)で行いました。ハイライトはアナジャコ釣り。毛筆の筆を穴に差し込み、アナジャコがつついて筆が動くかどうかを注視します。
動けばその下を一気にスコップで掘り下げるのです。しかし、今回は全員収穫ゼロでした。残念!
 
真剣に干潟に取り組中
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穴に入れた筆。動けばアナジャコいたんですが・・・。
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一通り終えて談笑
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昨年に続き大谷 彰さんの議事進行で行いました。出席13名と委任状29名で過半数となり成立。
一部追加修正はありましたが、提案通り全て可決されました。尚、自然の家の高橋さんから、自然の家の県運営方針の変更があること、今後ともはぜっ子倶楽部と協力して行きたい旨の報告がありました。

野崎湿地水位調査

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東北大大学院の鈴木先生の指導により、ヒヌマイトトンボ生息地の環境調査の一環として、外の海の干満に応じて湿地内の水位と塩分の変化状況を調査しました。30日は下準備をし、大潮である1日の早朝4:30から夕方18:00の13時間半に渡り30分間隔で観測しました。(計9名の参加)

水位は外海が120cm程度変わっても、水門(一回排水で開門)がある為に内側の湿地は10~20cm位の変化です。叉、塩分は外海の2.5%程度に対して、0.2~0.9%間の変動でした。 詳細報告は別途まとめて行います。

この調査によって、ヒヌマイトトンボ保全環境の重要な基礎データとして使用されるものです。以下、調査状況を示す写真です。

水門の内側に設置したスケール
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湿地内のスケールにはボートで
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水位調査ののぼりを立てて
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塩分測定器のプローブを垂らして
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長期戦用のベースキャンプ
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絶滅危惧種“ヒヌマイトトンボ”について知ろう!

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筑波大学大学院生命環境科学研究科教授、三重大学名誉教授、農学博士の渡辺 守先生をお招きして、はまなす館にて講演会を行い、厳しい寒さに拘わらず会場一杯に約90名と大勢の参加を得ました。はぜっ子倶楽部の会員以外に、ヒヌマイトトンボの住む近隣の方々、一般市民の方々、東北大や福島大の先生方、日頃ヒヌマイトトンボを観察している役所の方々など関心の広さを改めて感じました。

渡辺先生からは、伊勢湾にて2003年より既存生息地の隣にヨシを移植して、新たなヒヌマイトトンボの生息地作りを成功させた実績を踏まえ、詳しくヒヌマイトトンボについて説明して頂きました。
●トンボの卵は4週間位で幼虫(ヤゴ)になり、越冬する。このとき汽水域での塩分が保護となる。 しかし、この条件だけでは仇敵のアオモンイトトンボも生き延びる。
●ヒヌマイトトンボは暗い(相対照度10%以下)のところが好き、一方仇敵のアオモンイトトンボは明るいところが好き。よって、ヒヌマイトトンボを守るには、汽水を確保するだけでなくヨシの密度を高くする必要がある。
●羽化してトンボになる時期は5月下旬。 9月中旬ごろ成虫は死に絶える。
●羽化して5日間は未熟期で、その間に体色が変化していき成熟期に(30日間)入る。寿命は1ヶ月ほどであるが、食料条件等で実際の寿命は平均7.5日と短い。
●1回に25cm程度、1日に30~50回しか飛ばないので、動きの少ない部類といえる。
●成虫の食べ物はフナジラミやアブラムシ。

などをお聞きしました。 尚、6月26日には伊勢でフォーラムがあるそうです。

講演者の渡辺先生(右) 
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熱心に聞き入る参加者さんたち
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屎尿処理場跡地にできる相馬市環境公園について聞こう!

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寒さの厳しい夜、講師の渡部 卓氏(相馬市企画政策課課長)を招いて開催しました。

(要旨)
・永らく細田地区で迷惑施設であった旧し尿処理場が、松川浦環境公園(仮称)として生まれ変わる。
・整備者は、相馬市と新地町で組織する相馬方部衛生組合。 平成22年の4月に供用開始予定。
・総事業費は7,700万円、「電源地域振興・地域資源活用化事業」の助成を活用する。運営経費(300万円弱)は市と町の両者が人口比で負担し、指定管理者による管理によりNPOに委託する。
・①環境教育の場及び②いこいの場とする考え。最終的な事業内容は、2月下旬の組合総会で決まる。管理棟(多目的ルームあり)、研修棟、周囲敷地内の自然公園からなる。2つの建物は事前許可制で、無料。環境DVDの映写など計画中。新規開発の“中野の清水”もペットボトルにして販売を考えている。

(主な質問・意見)
・環境に関するどんな掲示やDVD映写をやるのか?
・事前許可が必要な場合、ウオーキング等で立ち寄る人に不便では?
・松川浦には一見雑草に見えるが18種の絶滅危惧種植物がいるが、公園整備に安易に植え替えると危険!
・公園隣接地はヒヌマイトトンボやヒカリモで知られており、多くの人が関心を持ち保全に努力していて、それらと公園運営は切り離せない筈。その一人としてはぜっ子倶楽部は、公園運営の趣旨に「ヒヌマイトトンボやヒカリモとの一体運営」を入れて欲しい。趣旨が漠然とし公園孤立運営とも聞こえ意味がないと思える!

(回答)
いくつかの意見は出ていて認識されているが、最終的には2月下旬の組合総会決定と委託NPOに委ねられる。

公園の渡部課長
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聞き入る参加者さんたち
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建設中の環境公園施設
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第31回宇多川・小泉川水質調査&河川清掃 及び忘年会

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水質測定器の破損により、今回から新規の測定器(東亜ディーケーケー株式会社製 WM-32EP)に変更しました。phと電気伝導度が一桁正確に測れるようになり、塩分濃度の測定も可能となりました。

測定作業中
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恒例の忘年会
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[定例学習] 松川浦歴史探訪・その1 「下り松の記憶をひも解く」

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講師に飯土井光毅さん(細田地区区長)と松田重信さん(細田地区在住・元高校教諭)を迎え、はまなす館 2階 会議室にて行い、12名の参加がありました。
 
海辺の道路が出来る以前には杭が並んだ道の上を歩いた話、戦時中に隧道を掘った朝鮮人の人たちとの交流の話など、今や歴史と言える話が次ぎ次ぎに出ました。ある参加者は、伊能忠敬が松川浦周辺を調査した時の村落戸数のデータを持参していました。

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講演する飯土井氏(左)と松田氏
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