第79回 宇多川・小泉川水質調査 +2021年反省会

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本日は風も無く、暖かい小春日和となりました。

日差し透ける紅葉も燃えるように美しく、青空に映えます。
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水質調査ポイントの小泉川合流地点
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宇多川の河川工事の様子
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ブルドーザーが川を走る。
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2019年の台風19号で倒壊した“中橋”の再建
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※今回 中橋地点では、工事影響の無い、やや上流から水を採取しました。

水の採取後には協力して数値測定を終え
はぜっ子倶楽部、今年最後の活動となりました。

水質調査終了後は、メンバーで忘年反省会へ。
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今回は菊寿司さんにお世話になりました。
(↑猫が3匹います!わかりますか?)

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代表の新妻さんも加わり、新鮮な海の幸でお腹も心も満ちました。
朝からの活動でぺこぺこのお腹に染み渡りますね。
(※感染対策の上、黙食しております)

食後にはしっかり反省会。
来年の活動計画も話し合われました。

メンバーの皆さま、一年間お疲れ様でした。


解散後、お店を出るとお客を出迎える猫さん達!🐈‍⬛
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いつも美味しいお魚を貰っているのかな?
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↓犬猫と戯れ和むメンバーの皆さん
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可愛い猫ちゃんと優しいお母さんのいる、
素敵なお寿司屋さんでした。
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↑ちょっと喧嘩が始まってしまいました😅

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↑落ち葉のベッドでぬくぬく💓

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最後は猫だらけになってしまいましたが、
ここまで読んでいただきありがとうございました。

疫病などまだまだ落ち着かないご時世ではありますが、
どうか健やかな年末年始をお過ごしください。

良いお年を! 

希望の森の草取りとグラウンド湿地のゴミ拾い(2021年秋)

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2021年11月14日、幸いにも絶好の晴天に恵まれました。
松川浦に植樹した松林(まつばやし)の雑草取り、開始です。
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植樹ポイントへ赴くと、なんと嬉しい大発見!

松林にしか育たない希少なキノコ、“松露(しょうろ)”があちらこちら、
ポコポコと可愛らしく頭を出しているではありませんか!
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以前に私たちで植えた菌糸が嬉しくも実を結ばせたようです!
歓喜に沸き、キノコ採集に勤しむメンバーたちでした。

虫喰いのキノコも多く、周りには、てんとう虫やダンゴムシの活発に動き回る姿が...
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この乾燥した土地の中で、虫達にとってもきっと希少な栄養源に違いありませんね。





小休憩後は場所を変えて、松川浦・内海のゴミ拾いへ。
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みなさん真剣に拾っています。
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物悲しいぬいぐるみ。
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この日はいつにも増して大量のゴミでした。
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まだまだ先は長い。これをやり切るには更にたくさんの手と時間を要するでしょう。
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この日の収穫物です。
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美しいこのパノラマからゴミが消えますように。
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一人一人の力がきっと景色を変えてゆくでしょう。

第77回 宇多川・小泉川水質調査

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しとしとと小雨に見舞われ、例年より一週間遅れての梅雨入り宣言。
採取ポイントではいずれも周囲が河川工事中でした。

小泉橋川辺の梅が爽やかな薫りを運び、宇多川では鴨の親子の姿が。
穏やかに季節を感じながらの水質検査になりました。

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河川工事

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工事現場の横を通り抜ける調査車

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小雨の中、カタツムリが活発に動く

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急な斜面を、助け合いながらの採取

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手慣れた様子で手分けして水質検査をするベテラン達
(※記載日付けは検査キット開封月)

田んぼの草刈りをする方々にご挨拶し、
調査後にはメンバー宅でお茶会へ。
 
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雨に濡れる庭のラムズイヤー

柔らかく伸びる庭の草花に癒され、この日は解散となりました。
お疲れ様でした。

小泉川源流探検 〜水源を探して、天明山のふもとへ〜

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一般参加7名 会員8名


 6月5日、ハイキングには最高の上天気。田んぼの苗は風に揺れ、川岸の卯(う)の花は白く、道端の桑の実は昔と同じ味がしました。

 天明の麓(ふもと)の杉林の中は涼しく、歩きやすい道が続いていました。一昨年(おととし)の大雨で崩れ、整備して間もないとのこと。林道行き止まりの近くの滝は、水量が少なく枯れ滝になっていました。この先は「滝登り」でしか登れず、今日の終点となりました。
 

 ゴミを拾いながら歩きました。美しいふるさとへの一歩一歩です。

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熊野神社へ向かって

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 熊野神社の一コマ

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 ゴミ拾い

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 小泉川上流

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相馬牛

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 アオサギ


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林道入り口での集合写真
 

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 昼食
 

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集合写真  
 

【三田村塾報告会】

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2月に開催予定だった恒例の三田村塾報告会が、コロナ禍で328日に延期開催されました。

今回の発表者は6名、三田村敏正先生の「ウシガエル駆除作戦」、平澤桂先生の「新種のゲンゴロウ発見」、吉井重行先生の「福島県のゲンゴロウ」、林佳瑞(かずい)君の環境大臣賞受賞ニュース、和気皓生(わきひろき)君の県理科展特選の「昆虫だいすき」、そして高木和紀子さんの「丸森の森の野生動物」についての発表でした。 

三田村先生は「5年目に入ったウシガエルの駆除作戦だが、個体の減少は認められるものの、まだ絶滅したとはいえないので引き続き作戦を継続していく」との発表がありました。

次に、「いっしょに考える『福島、その先の環境へ。』チャレンジアワード」の中学生部門で最優秀賞の環境大臣賞を受賞した林君の作文「里山モデル福島への道」の発表。林君は福島県立ふたば未来学園中学校の2年生ではぜっ子倶楽部の会員。素晴らしい賞の受賞を同じ会員として誇りに思いました。

また、はぜっ子会員の小学3年生皓生君は、福島県小学校理科作品展で特選となった「昆虫だいすき」について。イラストや写真を多用した楽しげな調査報告書を使い、小学生ながら堂々としたプレゼンでした。

おめでた続きは、平澤先生が202012月に川内村の平伏沼(へぶすぬま)で発見し、新種として登録された「ヒラサワツブゲンゴロウ」について。新種に自分の名前を付けることは、専門家らの間では賛否あるらしいですが、そんなお話も面白く伺いました。「新種は意外と身近にいるかもしれないので、何か違うと思ったら専門家に連絡してみよう」とのエールも頂きました。

続いての登場は、吉井先生の福島県内で“採って撮った”45種類の「ゲンゴロウ」の見分け方の話。会場に持ち込まれた6㎜しかない実物や標本、お手製のハンドブックも見ものでした。図説にもない昆虫を追い求めるその執念には、脱帽です!

その他、高木和さんは、自宅周辺に集まるカモシカや昆虫、さらには中川邦広さんのセンサーカメラによるアカネズミの動画など盛りだくさんの興味深い報告会でした。発表者の皆さんのまるで少年のように(少年も2名おりますが)昆虫ワールドを語る姿に、参加者も目を輝かせて聞き入り、質問をぶつけ、閉館時間まで予定時刻を大幅に延長して存分に楽しみました。

【里山モデル福島への道】
【エサキアメンボ ①】
【エサキアメンボ ②】
【吉井先生/採って撮った水生昆虫(表紙のみ)】

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〔三田村先生発表/ウシガエル駆除作戦〕

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〔ウシガエル捕獲数の推移〕

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〔マツモムシの発生数の変化〕

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〔コオイムシ発生数の変化〕

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〔キタミズカメムシ〕

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〔ババアメンボ〕

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〔エサキアメンボ〕

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〔ウシガエル駆除作戦の結果〕

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〔林君の発表〕

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〔新妻代表から記念品贈呈〕

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〔皓生君の発表〕

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〔昆虫だいすき〕

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〔昆虫だいすき/調査報告書〕

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〔昆虫だいすき/調査報告書〕

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〔平澤先生の発表〕

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〔新種のヒラサワツブゲンゴロウ〕

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〔高木和さんの発表〕

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〔センサーカメラが捉えたアカネズミ〕










宇多川探検第4弾「お堀の水の行く先は」

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2020117日(土) 

4年前に始まった宇多川探検もいよいよ最後だ。

お堀の水は3つのルートをたどって松川浦に達する。1つは中村第一小学校グラウンドの地下を通り宇多川に流れるルート。2つ目は市役所南西角側から一部地下を通り大町と宇多川町の間から興仁寺の裏を流れ、角田公園東に抜けて小泉川に流れ出るルート。3つ目は北外堀の柳橋から流れ出るルートで、これは柳橋で二つに分かれ、一つは一部地下を通り相馬駅南側の線路下を抜け、法務局西側を流れるルート。もう一つは柳橋から一部地下となって人家の下を流れ、駅北側の線路下をくぐり抜け、法務局西側で駅南側のルートと合流し、さらに角田公園東側で2つ目の流れと合流しながら小泉川に注ぎ、松川浦に達するルート。 

今回の探検は3つ目のルートをたどった。参加者は11名、青空のもと法務局横の広場を840分に出発、先ずは柳橋まで流れを溯る。柳橋からはいよいよお堀から流れ出る水の観察のはずが、水路は地下にもぐっているため人家の横などの隙間で流れを確認したり、地上に現れた水路をまたぐ建物などを見たりとワイワイガヤガヤの探検が続く。相馬駅北側の線路下の流れを見たあと一旦出発地に戻り、駅南側からの流れとの合流を確認してから水路に沿って東に歩き、角田公園で小休止。
相馬東高校横からは右に水路、左に小泉川を見ながら小泉川の堤防をドンドン東に進む。工事の関係で途中宇多川の堤防を歩くなどしながら百閒橋手前で小泉川に戻ると、東高校横からの水路が小泉川に繋がっていた。
宇多川から取り入れたお堀の水が、小泉川に流れ出る場所を確認した瞬間だった。

お堀の水とはここで別れ、後はゴミ拾いだ。百閒橋を渡って宇多川右岸へ。ペットボトルなどのプラスチックゴミの何と多いことか。新設したサケの簗場を眺めながら宇多川河口の松川浦に到着、宇多川探検のゴールだ。 

宇多川の源流探検から4年、源流の美しい自然と歴史ロマン、中流での先人の知恵と勇気と想像を絶する努力、江戸時代を通じてお城を守ったお堀の水、そして城下の生活や田畑を潤した宇多川の水が松川浦に流れ込む探検が終わりました。

これまでに参加された延べ61名の皆さん、お疲れ様でした。

【歩行ルート/イラストマップ】
【歩行ルート図-1(出発地~柳橋~相馬東高校)】
【歩行ルート図-2(東高校~松川浦ゴール)】
【歩行ルート写真(ルート図の①~⑫)】

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〔参加者集合〕

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〔駅南側線路下の水路を確認〕

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〔街中の流れを確認〕

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〔百閒橋を渡る〕

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〔ゴミ拾い〕

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〔はぜっ子カフェ〕

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〔参加者の皆さん〕

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〔ゴミ収集〕




希望の森の草取りとグラウンド湿地のゴミ拾い

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20201024日(土) 9001100 

秋晴れのもと小学生から昔の青年男女までの老若男女13名が参加し、希望の森の草取りとグラウンド湿地周辺のゴミを拾いました。 

昨年は豪雨災害で草取りが中止となったため、2年ぶりの草取りです。取り除くのは外来種の草だけで、在来種の草はそのまま残すのが基本。

2年ぶりの草取りに皆さん張りきったためか、草の発育が悪かったのか、1時間ほどで草取り作業は終わりました。

山砂に植えてある黒松は有機質が不足して生長が悪いため、台風で流れ着いた稲わらを譲り受け2月に樹間に漉き込んだせいか、緑の元気な松が多く見られました。 

その後、グラウンド湿地に移動しゴミ拾い。プラスチックのゴミの多さにビックリ。約1時間で持参したゴミ袋がなくなりゴミ拾いを終了しました。

参加者の皆さん、お疲れさまでした。


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  〔作業前の挨拶〕

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〔参加者集合〕

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〔グラウンド湿地のゴミ拾い〕

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〔お疲れ様でした〕

大洲海岸自然保護区域観察会

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日時:2020.8.9(日) 10001200

講師:黒沢高秀先生(福島大学教授/植物)

参加者:13 

真夏の野外での活動には絶好の曇天(時々小雨)、コロナ感染症対策もしっかりと、鵜ノ尾岬南側の駐車場に黒沢先生、先生の息子さん、郡山からは樹木医の三瓶さんも駆け付け、会員10名総勢13名が参加した。

自然保護区域の保存工事が終了して12年目、保護区域内での植物の生長状況がどのようになっているのか、黒沢先生の説明を受けながら歩いて回った。 

最初の場所は国有林内の保護区域にある干潟。ここは塩性湿地になりつつある場所で、ハマサジ、ハママツナなどが姿を見せていた。ハマサジは福島県では松川浦にのみ生育している貴重な植物。また、ハママツナはアシハラガニの好物だそうだ。この干潟をはぜっ子倶楽部で「古湊干潟(ふるみなとひがた)」と命名した。 

次に観察したのは福島県の保護区域となっている塩性湿地だ(ここは広大なので「大湿地」と命名)。広い保護区域だがまだ干潟にはなっていない。震災以前の水路が残っており、満潮時には松川浦から海水が入る汽水域で、イガカヤツリが生育していたが、同時にイヌビエも生育しており、まだ塩分濃度が少ないとのこと。それでも、嬉しいことに福島県ではここだけで見られる貴重な「ウミミドリ」が生育していた。 

次に、県保護区からさらに南側の場所に移動して観察。この場所は以前、自然の家のグラウンドになっていた場所(「グラウンド干潟」と命名)だが、昨年の台風19号(1012日)やその後の大雨(1025日)の影響か大量のゴミが集積し、浦からの汽水が干潟に入らず、干潟が腐ったような状況になっていた。周辺には外来植物のアレチウリが生い茂っていた。

プラスチックゴミを拾い、アレチウリなどの外来植物を駆除し、少しだけ清掃して12時前に観察会を終了した。

  [参加者の感想文]



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〔出発前の挨拶〕

古湊湿地
〔古湊湿地〕

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〔ハマサジ〕(海岸沿いの湿った砂地に生える多年草)

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〔イガガヤツリ〕(海岸や汽水域の水辺にみられる多年草)

大湿地(名前募集)
〔仮称;大湿地〕(名前募集中)

潮の流入口
〔大湿地への潮の流入口〕

植林地との間には移行帯の斜面が
〔植林地との間にある移行帯の斜面〕

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〔ハママツナとハマサジ〕(ハママツナ;塩性湿地に多い一年草)

アシハラガニの巣穴
〔アシハラガニの巣穴〕

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〔ウミミドリ〕(塩性湿地に生える多年草/白~淡紅色の花が咲く)

ホソウミニナ
〔ホソウミニナ〕

グラウンド湿地
〔グラウンド干潟〕

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〔アレチウリ〕(北米原産の特定外来生物/侵略的外来種)

2020 ウシガエルさん さよなら作戦5年目

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   桜花の中、新緑の下、光り輝く春、はぜっ子倶楽部の活動だ、それ動き出そう!としていた矢先、新型コロナウイルス感染症対策で外出を控え、人との接触をさける寂しい春でしたが、6月に入りようやく外出もできるようになりました。
令和2年の最初のニュースは元気な子どもたちの活動をお届けします。

 

【ウシガエル駆除活動開始】 

令和2年、ウシガエル駆除を始めて5年目となりました。

67日(日)晴れ 参加者24名、10時、梅雨まえの青空のもとに24名の参加者、中でも小学生以下が7名もありました。

コロナ自粛で外出できなかった鬱憤を吹き飛ばすような元気さでした。

今回はウシガエルもオタマジャクシも罠にかかりませんでした。

池の生物調査ではコオイムシ、マツモムシ、アカネ幼虫などの数が増えています。

ユシ原ではすでにアオヤンマやクロスジギンヤンマが飛んでいます。

アオヤンマは羽化したてらしく、まだ体が柔らかく羽も茶色がかっていました。

大潮の干潮なので、子どもたちは岸辺でヤドカリやカニなど海の生き物も楽しみました。

午後は自由参加で鵜の尾岬の林の中の池の生物調査もしました。

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〔池の生物調査〕

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〔参加した子どもたち〕

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〔参加者の集合写真〕

松川浦 大洲海岸の植物調査

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【大洲海岸植物調査観察会】

8月24日(土)9時前、青空の下では脳の活動も停止しそうな暑さなの中、講師の先生、杏林大学関係者、はぜっ子倶楽部会員など総勢21名が鵜の尾岬の駐車場に集合した。

東日本大震災からの復興事業の中で、大洲海岸すべてを外部から搬入した山砂にクロマツを植林してしまうのではなく、人工林ができる以前の塩生湿地の姿をとどめ、松川浦の自然を保てるような区域を少しでも確保しようと、行政機関、専門家、自然保護団体などが協力した結果、大洲海岸の一部に自然保護区域が誕生した。

今日は、その自然保護区域の植物や干潟の底生動物が震災後どのように再生しているのか、調査・観察を行ったので報告します。

講師として植物関係が黒沢高秀先生(福島大学)、底生動物が鈴木孝男先生(元東北大学大学院)に協力して頂いた。また、杏林大学から古本ゼミの学生6名、指導教官2名が参加した。なお、古本ゼミは観光資源を学ぶゼミで、今回は相馬市の観光資源をテーマにした研究のため相馬に滞在していたとのこと。

講師の先生から調査域の実情や留意事項等の説明のあと、駐車場から車で磯部漁港近くの干潟に移動し調査を開始した。

植林地と湿地の境界は緩やかな移行帯になるよう土盛りされ、干潟に入る手前の塩生湿地では、アシハラガニ、チゴガニ、ホソウミニナなどの底生動物の出迎えだ。さらにハママツナ(福島県絶滅危惧Ⅱ類)、ハマサジ(同絶滅危惧ⅠB類)、シバナ(同絶滅危惧ⅠB類)が生育し、干潟に踏み入ると何と嬉しいことにメダカ(同絶滅危惧ⅠB類)が泳いでいた。以前の松川浦の姿を取り戻しつつあるようで嬉しくなった。

鈴木先生から、底生動物が行う海水の浄化作用について説明を受けながら、自然環境の重要性を改めて認識した。残念なのは、干潟や湿地に入り込んでいるゴミだ。参加者で炎天下の中ゴミ拾いをしたが、短時間では拾いきれないゴミの多さにはため息だ。

他の干潟や震災前の水路が残る場所なども見て回った。水路を覆うオオクグ、ハママツナの群生、また別の干潟ではハママツナの群落をカニが食い荒らしたり、そのカニを大量に鳥が食べた痕跡があったりと、熾烈な生存競争の末、また新たな生態系が築かれていくのだろうと想像された。今後の自然復活に希望の持てた半日だった。



〔参加者からの感想文はこちら〕

黒沢先生の説明を聞く参加者
〔黒沢先生の説明を聞く参加者〕

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〔ハママツナ(福島県絶滅危惧Ⅱ類)

ハマサジ(福島県絶滅危惧ⅠB類)
〔ハマサジ(福島県絶滅危惧ⅠB類)

シバナ(福島県絶滅危惧ⅠB類)
〔シバナ(福島県絶滅危惧ⅠB類)

メダカ
〔メダカ(福島県絶滅危惧ⅠB類)

ホソウミニナ
〔ホソウミニナ〕


鈴木先生の説明を聞く参加者
〔鈴木先生の説明を聞く参加者〕

集めたゴミ
〔集めたゴミ〕

ハママツナの群落
〔ハママツナの群落〕



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